wii ゼノブレイド 感想・レビュー wiiとしては最高レベルの完成度を誇るRPG
長らくプレイしていたゼノブレイドをようやくクリアしたので感想。
このゼノブレイド自体はスマブラでシュルクが参戦したって時辺りから(丁度ゼノギアスをプレイしていた頃)存在を知っていていつかプレイしたいなと思っていたのですが、中々プレイできず彼これ3年以上…という訳ですね(^_^;)。
いざプレイしてみたらwiiのRPGとは思えない程完成度が高くて、どっぷりハマりもっと早くプレイすべきだったと思う結果に…。まあ感想移りましょうw。
- 1,本作の概要やアレコレ
- 2,精密に練られた世界観と広大なフィールド
- 3,シームレスに展開される、MMO風の戦闘システム
- 4,シナリオは王道ながら、惹きこまれる展開
- 5,完成度の高い楽曲の数々
- 6,ソートの不便さなど不満点も少なくない
- 7,総評
1,本作の概要やアレコレ
・今から八年前の2010年6月10日にゼノの名を冠してはいるが、完全新作として発売されたRPG。発売元は任天堂、開発はモノリスソフトが担当している。
・当時は前評判が宜しくなかったらしいがいざ蓋を開ければ、様々な要素が高く評価されwiiを代表するRPGまで駆け上がった。
・売上は約15万と10年代のRPGとして水準値止まりの売上止まりだが、現在でもシリーズは続行中であり、最近発売された2はswitch好調もありシリーズ最高売上を記録した。
2,精密に練られた世界観と広大なフィールド
ゼノブレイド最大の魅力は何と言っても、SFとファンタジーを交えた世界観とバリエーション豊富な広大なフィールドですね(^_^)/。
まずゼノブレイドの世界観ですが、巨神と機神の骸の上に世界があり、そこに人間達(ホムス)が住んでると言うSFファンタジーを漂わせる物になってました。巨神と機神の面影を感じさせられる物があちこちにあったり、高低差のあるフィールド構成なのは本作ならでは。
↑水面は落下ダメージがないので、未開拓の地を歩む手がかりになるかも…。
上記の世界観によって描かれるフィールドは圧巻の一言。ストーリーの進行する度に訪れるロケーションはいずれも美麗かつ個性豊かな世界が広がっており、見えない壁なども殆どなかったので、没入感を妨げる事なく世界観を堪能できました。
天候&時間変化も取り入れており、同じマップでも景色が変化していくのもgood。そしてエリア間隔のロードを挟む場面も少ない所謂シームレスなMAPなので、スムーズな探索が可能でしたね。
流石にSD画質のゲームなので現行機に慣れた今だとグラフィック面などでやや見劣り感は否めないですが、8年前の作品でここまでやるのか…って思えるクオリティでしたね(*'▽')。
前述の用にオープンワールド風の要素を多く取り入れたゲームと言う事もあり、ファストトラベル要素も搭載。いつでもメニューからMAPを開けば、訪れたランドマークに飛ぶ事が可能なので快適な旅を楽しめましたね(^_^)/。ロード時間も短め。
またサブ要素も充実していましたね。これらのおかげでよりフィールド探索の楽しみが増えた印象でした。
まずは各地に居るユニークモンスター達。所謂フィールドのその辺にうろついているボスモンスターで、突然エンカウントに遭遇して「名を冠する者たち」が流れたと思ったら仲間が次々倒れる事もしばしば…w。
後はMAP埋めをしていると次々見れるロケーション。ロケーションやランドマークを訪れるとEXPが増えるので、探索とレベル上げを兼用できるのは良かったですね。
中盤からは復興要素が解放。RPGではお馴染みの街発展要素ですが、いかせん復興に必要な素材を見つけずらい事もあってか自分は途中から放置気味に…。
3,シームレスに展開される、MMO風の戦闘システム
ゼノブレイドの戦闘を触った第一印象としては、FF12の様なMMORPG風の戦闘システムに近い印象でした。 戦闘は基本、フィールドにうろついている敵と接触する事でシームレスに繰り広げられます。
戦闘は操作キャラを事前に決めておき、他の仲間はオートで戦闘を行う。なので操作キャラかNPCキャラにするかでアーツを付け替えたりするのが大事でしたね。
↑戦闘ではチェインアタックなど、様々な要素を活かす事が大事となる。
戦闘は予めセットしたアーツを入力して戦う直感的なシステムなので、最初はシンプルな戦闘システムかなと思ってましたが、案外難しくて感覚を掴むまで結構時間が掛かりましたね(^_^;)。
例えば「崩し&転倒の概念」、「ヘイトゲージによる矛先の調整」、「チェインアタック」など序盤はとにかく覚える事が多いので慣れるまでは戦闘で苦戦する事が多いかなと思います(-_-)。 それでもFF12に比べればだいぶシンプルなので癖の強さはさほど強くなかった印象ですね。
やや難関な戦闘システムに対して、育成要素はかなりオーソドックス。
戦闘を熟す上でお世話になるアーツは経験値とセットで手に入るAPを消費する事で強化が可能。どれから強化するか?などを考える事はありますが、技の強化方法はこれだけなのでシンプルな面やや物足りないかなとも思いました。
また装備にはめる事でキャラに様々な恩恵を与えるジェムシステム。各地にあるエーテルを入手する事でジェムを作成する事ができるので探索の幅を広げる窓口にはなっていますね。 まあこっちも無難な育成システムでしたね。
4,シナリオは王道ながら、惹きこまれる展開
ゼノシリーズの原点であるゼノギアスは、複雑なSF、哲学要素を取り入れたストーリーが高くされてましたが、その一方で今作は比較的シンプルに纏った感じの万人向けの王道シナリオって感じでした。
とは言っても燃える展開や、伏線が明かされていく展開はちゃんと押さえられてたので、満点とまでは行きませんが高水準のシナリオ。勿論ゼノシリーズの象徴である独特のSF要素は健在で安心して楽しめました。
キャラクターも癖はやや控えめだが、個性がしっかりしていてgood。
またボリュームが非常に多いのも特徴。自身はサブ要素はちょくちょくやった程度でしたが、クリアまでは55時間も掛かりました(^_^;)。大ボリュームのRPGが好きなら楽しめるのは間違いないですが、とにかく長いのでだれ易い人には向かないかも…。
サブ要素を深くやり込んだら100時間弱になるのは間違いない。
5,完成度の高い楽曲の数々
ゼノブレイドを語る上で欠かせないのは、完成度の高い楽曲の数々ですね。自身がゲーム音楽好きと言う事もありサントラまで買ってしまいましたw。 テンションが上がる戦闘曲、フィールドの雰囲気とマッチングした曲などなど、没入感をより高める一因になってると思いましたね(*'▽')。
個人的と言うか一般的に評価の高い曲を挙げるとすると…タイトル画面で流れるどこか悲しげなピアノが印象的な「メインテーマ」、印象に残りやすいイベントシーンでよく流れる「敵との対峙」、広大なフィールドとの相乗効果が高い「ガウル平原」、ユニークモンスターとの対決で流れる「名を冠する者たち」、ストーリー後半から使用される通常戦闘曲の「機の律動」辺りが代表的ですね。
どれも聞いて損はない曲だと思います。
6,ソートの不便さなど不満点も少なくない
ここまでは、良いところばっかり挙げてましたが、少なからず欠点もありました。
まずはソート面の不便さ。アイテム管理などが多いRPGに置いては重要な項目なのですが、wiiという時代という事も考えても快適さに劣る印象でした。
装備品&ジェムが手に入る数が多いのに対して、整理整頓する手段が限られているので管理が物凄くしずらい。後は装備の変更時にジェムの付け替えなどが搭載されてなかったりと慣れた後でも装備の付け替えにはだいぶ時間を消費しましたね(-_-;)。
↑有名なこのセリフは、クエスト受注時に聞けるセリフでしたw。
またRPGではお馴染みのやりこみ要素であるクエストは単調な内容が多く、物足りない印象が強かったですね。「このモンスターを倒してきて、この素材を集めてきて」というお使い内容が続き新鮮味は殆どありませんでした。
一方で内容を満たしたクエストは自動で報告されるなど、ボリュームが非常に多い本作ならではの快適さを感じれる一面もありました。
後は中盤辺りからレベル上げ作業がほぼ必須なのも気になりました。一応敵を倒す以外にもやりこみ要素をする過程でEXPが貰える工夫などはありましたが、それでもレベルの上がりにくさが気になりましたね。
本作はレベルが5以上離れているとロクにダメージが通らない(厳密に言えば攻撃がミスる)仕様になっており、中盤辺りからは寄り道を適度にしないとこのレベルが5以上離れる現象が増えるので、もう少しレベル差調整をしてほしいと思いましたね。
7,総評
不親切なUIや作業感の強いクエストなど少々気になる点はありましたが、wiiとは思えない程のフィールドの素晴らしさやRPGでは重要な要素である「ストーリー、戦闘、音楽」など様々な点が高水準でまとまっていた印象でしたね(^_^)/。本作はかなり楽しめたので、switchを購入できたら2もいずれプレイしたいと思います。
wiiを持ってる人で正統派RPG好きなら、間違いなくオススメできるゲーム。
採点
〇オープンワールド要素とJRPGらしさを両方取り入れたゲームデザイン 非常に多いボリューム 完成度の高いBGM陣
△レベル補正の大きいゲームバランス+上がりにくいレベル
✖UI面の不便さ
シナリオ:B+ ビジュアル:A+
システム:B オリジナリティ:B
快適さ : B ボリューム:A+
クリア時間55時間 プレイ時期1/21~3/24
個人的点数8.5/10