PS4 戦場のヴァルキュリア 感想・レビュー 3D空間で繰り広げられる、新機軸のSRPG
PS3初期に発売され高い評価を受けたSPRG「戦場のヴァルキュリア」のPS4版を今更ながらクリアしたので感想を書いていきます('◇')ゞ。
自身は2年前に発売されたリマスター版辺りから本作を知り興味を持ちつつも中々プレイできずにいたが、廉価版が発売&新作の4が発売されるという事でようやく手をつけれた感じですね(^_^;)。
※今回の感想は試しに概要項目を入れてみました。まあ邪魔な項目だと思ったら、すぐ廃止するつもりですw。
- 1,本作の概要やアレコレ
- 2,3D空間で展開するSRPGパート
- 3,水彩画で描かれる世界観とストーリー
- 4,その他気になったところ
- 5,総評 初プレイだが、4も購入してもいいと思える出来だった
- 6,トロコン感想 収集作業は2周目から意識してやると良し
1,本作の概要やアレコレ
・PS3の普及が伸び悩んでいた2008年に発売されたSEGAの完全新作。ジャンルがSRPGと言う事で同社作品のサクラ大戦のスタッフも関わっているらしい。
・SPRGとアクション性を交えたゲーム性、水彩画で描かれたグラフィックが高く評価されたのかギネスに認定されたらしい。
・戦場のヴァルキュリア3を最後に暫く動きがなかったが、最近は蒼ヴァル(内容はお察しらしいが)や1の正当進化であると思われる4が近々発売予定とそれなりにシリーズは稼働中の様子。 後アニメ化もされたらしいが…
2,3D空間で展開するSRPGパート
本作一番の魅力は何といってもアクティブに繰り広げられる唯一無二のSPRGパートですね(^_^)/。 他の見下ろし型SPRG(タクティクスオウガ、FEなど)とは違い3Dのフィールドで繰り広げられるのが特徴的でしたね。舞台が近代という事もあり、使用される武器も戦車が銃などが中心でした。
味方の行動時はTPS視点でキャラを動かす事になるので、若干反射神経を強要されるところも有り。移動中は敵の射程可能範囲内に入るとダメージを受ける為、最悪行動前に瀕死状態になってしまうので立ち回りが重要なのもポイントでした。
最初プレイ映像を見た時はこれ本当にSPRGなのか?と戸惑いがあったのですが、いざプレイしたら中身はしっかりSPRGだったので安心しました。しかし他のSRPGと違いすぎてどういうゲームがかなり説明しずらい…(^_^;)。
戦闘は味方ターン→敵ターンが交互に流れる仕組み。これは他のSRPGと同じような感じでしたが、行動やオーダーの発令などに必要なCPが許す限りなら同じキャラが一ターンに何度も行動できるのが特徴的。
とは言っても二回目以降は行動距離が制限されたり、無計画に一人で突っ込むとあっさり死ぬようになってるので、問題に感じる部分は特にありませんでした。(ただ、育成しすぎると…)
後SRPGと言う事で当然一試合が長いので、だれ易い人には不向き。
本作の歩兵キャラは5つの兵科があり特徴を大まかにまとめると…
①偵察兵…移動力に優れた兵科。立ち回りが得意。
②突撃兵…攻撃力に優れた兵科。近距離勝負が得意。
③対戦車兵…その名の通り対戦車に適した兵科。反撃ができないのが欠点。
④支援兵…後方支援に適した兵科。撃たれ弱いので攻撃には不向き。
⑤狙撃兵…遠距離の敵を倒すときに役に立つ兵科。撃たれ弱い上に移動力も低いので敵のいる地域は不向き。
といった感じ。一作目という事で兵種が若干少ない気もしますが、兵科事に性能の差別化はされてたのでそこは安心。
その一方で育成要素は訓練場のレベルアップと武器開発ぐらいしかなかったので、もう少し育成の自由度があっても良かったんじゃ…とは思いましたね(-_-)。
メインストーリーは基本固定キャラのみで展開されていきますが、それ以外の仲間キャラクター(志願兵)は作戦指令室で入隊させる形になります。
一応モブって事になるんですが、一人一人にキャラクター付けがあるのは好印象。そのおかげで死亡時に再ロードする使命感に追われるのは、FEの時を思い浮かべました(^_^;)。
3,水彩画で描かれる世界観とストーリー
その他にもアニメ調と水彩画を交えたグラフィックも魅力的でしたね(*'▽')。同じく水彩画調であるサガフロ2のグラフィックに近い雰囲気でかなり好みでした。
時々挿入されるムービーは水彩画で描かれる映像がヌルヌル動くので必見。
ストーリーはブックモードからエピソードを進めていく仕組み。ストーリー&戦闘を全てこなすと次の章に進むようになっています。ストーリーは基本一本道。
ここから各モードに派生する用になっています。
↑必要だったのか疑問になるヴァルキュリア人。でもセルベリアが可愛いから許す。
個人的に残念だと思ったのは、ストーリーですね(-_-;)。 舞台設定は20世紀初期のヨーロッパと戦争をモチーフにした話にはうってつけと思い、戦記物としても面白そうだなと期待しながらプレイしたのですが…。
いざプレイしてみると中盤からヴァルキュリア人なるファンタジー要素で「んん?」となり、陳腐な展開で「んん?」となり、ラスボスのあっけなさで「んん?」となり個人的にストーリーは物足りない印象が強かったです。
良くも悪くもJRPG色が強いストーリーでしたね。逆に言えばアニメ色の強いゲームとして見ると安心して楽しめる内容ではありました。まあタクティクスオウガみたいなストーリーを勝手に期待した自分が悪いのもあるけど…。
4,その他気になったところ
ボリューム…自身のクリア時間が約25時間とSRPGとしてみるとやや少ないボリューム。やりこみ要素はSランククリア&遊戯戦闘などそれなりに用意されてるので、ボリューム不足とまではいかない感じ。
音楽…FFT,FF12でお馴染みの崎元 仁が担当。同じく戦争物を舞台にしたゲームなので、オーケストラ調の音楽は良い感じに世界観にマッチングしていましたね。
難易度…他のSPRGとは一味変わった作風なので、システムに慣れない間は結構苦戦すると思います。システムに慣れれば可も不可もないぐらいの難易度。
一応セーブ&ロードはいつでもできるので、ヌルゲー化はしてしまうがテンポよくプレイしたい人は活用すべし。
リマスター版の要素…PS3版は未プレイなので一部抜けてる所も多いかもしれませんが、PS4版の追加要素は60fps化、DLCを同梱済、トロフィー要素の追加ぐらいだったと思います。良くも悪くもベタ移植ですね(-_-)。
5,総評 初プレイだが、4も購入してもいいと思える出来だった
戦ヴァル4発売決定という事で今更ながら初代をプレイした訳ですが、前述の通りアクション性も取り入れたSRPG、水彩画のグラフィックなどがgoodで高く評価される事が納得のゲームでした(*'▽')。
ただ育成自由度の低さや大味なゲームバランスなどまだ発展途上感のあるゲームデザインでもあるので、この辺は今月に発売される戦ヴァル4に期待したいですね。
採点
〇アクティブに繰り広げられるSRPG、水彩画で描かれるグラフィック
△育成自由度の低さ
✖戦記物としてみると粗が見えるシナリオ、やや大味なゲームバランス
シナリオ:C ビジュアル:A
システム:B オリジナリティ:A+
快適さ :C ボリューム:C+
クリア時間25時間 プレイ時期2/12~トロコン作業中
個人的点数8/10
6,トロコン感想 収集作業は2周目から意識してやると良し
ゲームクリア後から2週間程掛けてトロコンしたのでこっちも攻略含めて感想。個別感想を書かなかったのは言うほど攻略内容がなかったからですね(-_-)。
トロフィーの要素はいずれも周回引き継ぎなどがあるので、取り逃しをしても時間は掛かりますが問題はありません。ただ2周目でトロコンするなら義勇兵を死亡させないようにする事はかなり重要です。
後、トロフィーは中盤から解放される「謁見の間」にて勲章を授かると同時に獲得されます。なので条件を満たしても勲章を授かる必要あり。
・以下トロフィー攻略で意識した内容の一部
🏆殊勲黄金槍盾勲章…敵を1000体倒す事で獲得できるトロフィー。他のトロフィー収取でも自然と敵撃破数は貯まるので目指すのは一番最後でも良いと思います。 ただしアリシア無双のやりすぎで敵のガン無視を続けていると作業量が増えるので注意。
🏆絆の翼メダル…プロフィールをすべて埋めると獲得。プロフィールはストーリーを進める過程で大半は埋まるが、義勇兵はポテンシャルを解放した上で死亡させずにクリアしないと全部埋まらないので注意。
🏆優秀武装兵団勲章…武器を全部入手すると獲得。武器は開発、謁見の間、エース撃破の3種を熟す事で入手可能。DLCステージの武器は対象外。
謁見の間はクリア前なら固定化されないので、やり直しが面倒ならクリア直前のデータでセーブしてロードを繰り返すと良し。
🏆ロイヤル・ランドグリーズ勲章…全Sランククリアで獲得。一見難しそうに見えますが、アリシア無双を使えば著しく難易度が低下します。悪くいえばバランスブレイカーなのでご利用は計画的に。
Sランクはクリアターン数のみで決まるので、アリシアにポテンシャル&オーダーを決めれば大半のステージは楽に終わります。
と、攻略項目の少なさである程度は察せるかもしれませんが、今作はゴールドトロフィーが中心で収集作業はやや控えめといった印象。なんかブロンズが全然ないゲームは収集欲が少し減るなぁ…。(トロフィー数が少ないから)
後攻略がないと見逃す要素が多いと思うのでトロコンは攻略wiki必須ですね。
トロコン時間はクリア後に収集作業を意識しながらプレイし約40時間強でした。なので一応トロコンが簡単な分類に入りますね(^_^)/。